
アジフライを食べるためだけにレンタカーを借りて逗子に行った。それはおかしいこと?
スーパーマーケットのお惣菜コウナーのアジフライたちに何度も後ろ髪を引かれても振り返らなかった数ヶ月後の今日なので、私にとっては何もおかしくない。
中はふわふわで外はサクサク。キツネ色の美しいアジフライ。
気持ちを音で表現しがちだと思った。ふわふわさくさく。しかしながら、このアジフライをcrunchyとは言いたくない。わたしは言葉に気持ちを乗せすぎなんだと思う。理解してほしい時にこの言葉との葛藤が生まれる。
動物で色を表現するのも不思議だ。いろんな色のキツネがいるのに、きつね色という不確かで万人受けする色。
食べる時間よりも空腹で待つ時間が好きなのかもしれない。お店に出会えたことも、近くのコインパーキングに止められたことも、テーブル席に案内していただけたことも、注文できたことも、目の前にアジフライがあることも奇跡みたいなものだ。
少なくとも、人生最高のアジフライを更新してしまったわたしは、またアジフライの旅に出かける。ひとつひとつ旅をしているから、60歳くらいには死ぬまでに使いきれないマイル数が貯まっているだろうから、次世代にお譲りしていきたいと思う。

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