Nagi brewing

A quiet place where yeast breathes.

朝ごはんは、パンとオリーブオイルだけ。たまに食べたくなったらフルーツかトマトも食べるけど、食べたくなる時に限って、冷蔵庫の中に入っていない。

日々の糧

パン。パンがこんなに美味しいことを知ったのは、ちょうど1年前の今頃。

パンがパンだけで美味しいって、それまで知らなかったんだ。

わたしはあごが疲れてしまうほどのハードブレッドが好き。くんくんすると香ばしくて、口に入れると噛みごたえがある。大地の味のするパン。

パン屋さんでは「カンパーニュ」という名前で売られていて、ずっしり重たい。原材料は、小麦粉、酵母、塩、水。砂糖もバターも使われていない。こんなにシンプルな食材で、ここまで私を虜にしてしまうの、すごい。それか、わたしがちょろいのか。

カンパーニュは大きいから、半分に切って片方は冷凍庫、もうひとつの方を1週間かけて、ゆっくり食べ進めていくのが大好き。美味しい時は止まらなくて、すぐに無くなっちゃう。気が向いた頃に、冷凍庫に入れていたものを自然解凍して、いただく。

最初はパンだけで食べて、顎が疲れだした頃にオリーブオイルをつける。大地の味がするから、オリーブオイルもそれに負けない太陽の香りを放つ、フルーティなものを。最近はこのgoyaさん、お気に入りです。もっともっと、オリーブオイルを知りたい。

私のキュンとくるカンパーニュは、日本じゃあまり売られてない。だからこそ、出会えるととても幸せ。

平衡感覚があまりないから、パンをまっすぐ切るのは本当に難しい。特にカンパーニュはわたしの腕の筋肉が足りなくて、いつも身体がパンに揺さぶられて、持ってかれる。何度ふらついたことか。

私はカンパーニュを、本当は倒して切りたいんだけど、力が足りなくて立てて切ってる。この力強さにも、惹かれてる。

もうひとつ、大好きなパンが「リュスティック」。

パンをパンだけで食べるのも、もちろん幸せなんだけど、パンに合う食材がパンに挟まれて幸せそうな姿を見るのも大好き。

季節ものの、春菊を、海老と共に。春菊って、子供の頃は鍋で一番苦手な食材だったなぁ。香る春菊に対して、春菊に当たった日差しを感じることができるようになったのは、最近だと思う。

味覚が、地球に近づいてる。

わたしの一番好きな味は、土の味。でも、「好きな味何?」って聞かれて、「土の味」って言って、分かってもらえたことは一度もない。

美味しいコーヒーは土の味がする。というか、わたしは土を感じるためにコーヒーを飲んでいる。ほとんどの人には変人って言われちゃうんだけど、コーヒー屋さんに言うと、たまに伝わる時がある。わたしの言いたいこと、分かってくれる人いるじゃんって思ったら、それでいいやってなった。

分かってもらえなくても、星が違うから仕方ないよ。だけど、ちゃんといるから、それまであなたの好きはあなたの中で、独り占めしておいて。

熊本のトマト

サーカスの屋根みたいなのが味の濃くて美味しい目印。もちろん、これも、私だけの秘密。


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