週末は大好きな家族とハイキングをした
みんなは慣れているから 歩くのが速い
私は 前の人の足を見ながら ついていくのに必死だ

ずんずん進む目の前の脚に見惚れる 脚が強い しっかり大地を踏んでいる 美しい脚
私には 理想の歩き方がある まだまだ練習の身なんだけど 少しずつ見えてきた
これまでたくさんの人の歩き方を観察してきた でも多くの人が 大地を踏んでいないんだ
足の裏でしっかり地面を踏むと 大地は応える 地面と会話をしている脚を 私は美しいと思う
どうやら 生き急ぐと 前に進むことに必死になって 「前」を意識しすぎて 進むことだけに意識がおよび 重力を感じなくなってしまう ドラえもんのように少しだけ宙を浮いているように見える ふわふわした歩き方
どうやら 不安が多いと 自分の存在を目立たせないように歩く 態度が歩行に表れる 忍者のようにそーっと 気づかれないように そろそろした歩き方
いろんな人がいるんだ 正解はないよ 私は ひとりで歩くのも 誰かと一緒に歩くのも 歩くのを見るのも 誰かと歩くことを話すのも楽しい
ストーカーのように観察してきたので 足を見て 私の理想の歩き方をしている人を見つけられるようになってきた 私は心の中で 歩きの先生 と呼ぶ
先生たちは 足の裏で地面を感じている 無意識にしている人もいる その後ろ姿は美しい




私は 歩くことができている限り 自分の歩行を改善したいと思う 先生たちには一生及ばないんだけど でもこの身体で生まれた以上 自分の身体を自分なりにうまく使ってみたいんだ 歩くって 本当に本当に楽しいんだ 私は歩くのが大好き