けっこう 治安の良くないところにいる
わたしのいる寮は 3メートルくらいの高さの煉瓦に囲まれ 誰も飛び越えてこられないように とげとげしたガラスで覆われている
南米出身のルームメイトに こんなの普通だよ と言われて わたしの「普通」が今ここで少しだけ軌道修正される

先週末にハイキングに行った時 どうしても自力では登れないところがあって 手を繋いで引っ張り上げてもらったんだ
その時わたしは 「命を委ねた」と感じた 一緒に滑ってしまったら 手を離されたら 目の前の人を信じる力が試された
確かにその一歩を踏み出せた後 誰かに委ねられるってすごいことだなって思ったんだ
飲食店の人はみんなそう
みんな命を委ねられているんだ
You’re what you eat.
体に取り込まれるものを作る人
体に身につけるものを製作する人
本や映画に わたしは心を委ねている
委ねて委ねて 生きてる
だから 委ねられるって かっこいい

自分のプロダクトが
誰かの体の一部になる
それはわたしにとって 夢に見ていたこと やりたかったこと
自分で飲んだ時に美味しすぎて震えた これはほんとうにわたしの作品か?と思った
その後みんなに美味しいねって言われた 夢じゃなかった
わたしの手によって 笑顔が生まれることが この上なく嬉しい

こんなに嬉しいことがあると
大変な掃除だって頑張れるね
そうそう それと
日に当たった煉瓦ってね すごくあったかいんだ
日本のレンガに見える風の壁紙や
フェイクレンガとは違うんだよ
本物っていいね 本物を 愛せるひとでいたいな
今日もここに遊びにきてくれて ありがとう わたしのおばあちゃんは つくることを こしらえるっていうんだ かわいい響き