わたしは英語の Listening が苦手
英語の映画を見ていても 英語字幕から理解しているのがわかる わたしは Reading をしている わたしの聴覚はあまり頼りにならない 音を文字に起こすのが苦手なんだと思う
だけど 字幕のない普段の会話は 相手の視線と仕草と伝えようとしている意図をなんとか心で掴んでいる 目だけがわたしの情報収集の手段 まばたきする間がなくて すぐに目がからからになるんだ

今回の滞在で学んだ一番大切なことは わかったふりをしないということ いや わかったふりをすることができなかったということ
ビールの醸造の見習いで 自分に任されることが何回かあった 言われたことをやる 言われたことが わかったのか わかっていないのか わかんないままやって間違えたら 醸造所の損失につながる 競合の多いイギリスの醸造所で みんなが一生懸命やっているところを 自分のせいで無駄にはできない わたしはいつも以上に嘘をつかなくなった
一人でできるのか 助けがいるのか 意思表示をする必要がある 一人でできるって言ったら 誰も助けてくれない 助けを呼んでとっても簡単なことだったら 相手の時間を奪ったということ
曖昧に言わないということ それがわたしの学んだこと

もう少しだけ 話してみてもいい?
一方で 英語の表現って 日本語に置き換えるととっても曖昧だなぁと思うの
I think it could be…
I’m not sure but…
That’s … to be honest.
事実を言い切ること って少ないの
It’s going to be sunny.
I think it’s gonna be sunny.
晴れると思うんだけど… 晴れるよって断言されずに あなたの感覚が混ざった意見で伝えてくれるあなたのその表現に恋しそう こんなにも変わりやすい天気だったら 意見にせざるを得ないのかもしれないね
特に 相手の意見と反対のことを伝えたかったり 少しだけ妥協をしたりするとき 直接真っ直ぐに伝えずに使われる not really や not necessarily のような表現が 素敵だなと思う

イギリスの北東部 わたしは癖のあって聞き取りづらい英語を話すと言われている地域で イギリス人すらもこの人たちの英語を聞き取るのは難しいといわれる地域で アジア人なんて滅多に見ない小さな海の街で 美しい英語たちに溺れてしまった
ここではね T をあんまり言わないんだ ここにきた最初の頃は この Silent T を解読するのにすごく時間がかかったんだけど 今は聞こえるよ みんなが T を発音しないから 心の中で T を唱えるの 聞き手に委ねられているところが大好き
一度聞いたら癖になるよ 日本語では使わない筋肉で 音を飲み込むような発音 会話の途中で見つけた瞬間 心が踊り出すの 嬉しくてたまらなくって
日本に帰る最終週 ようやくドライアイが減ってきたよ 少しだけ耳が慣れてくれたんだと思う 少しは 変われたかな?