Nagi brewing

A quiet place where yeast breathes.

  • ビールの醸造家って どんな人たちだと思う?

    秘密の扉に酵母を見つけたんだ



    陽気な人が多いかな?
    陽気な雰囲気だけではなくて ビールの発酵タンクを見る顔の真剣な表情をみると その人がどれだけ自分のビールを愛しているのかがわかるよ かっこいいよ


    陽気なのはお酒を飲んでいるからかもしれないね
    朝の仕込みが一通り済んで 発酵させているビールの計測の後 発酵したてのビールたちを試飲するんだ 酵母という微生物が 少しずつアルコールと二酸化酸素を作る具合を確認するんだよ 二次発酵にうつすまでのチェックは経験と感覚で 午前中からお酒を飲まない日はない



    お酒を飲み始めてからが仕事本番なんだ 不思議だね


    二次発酵止めたばかりの 若くて青いビール





    醸造家って どんな人たちだと思う?






    タトゥーだらけの筋肉質の腕に 鼻ピアス 髪の毛に負けないふさふさ具合の顎鬚 ポケットにはVapeかたばこ の人が多いかな? ビールのおかげでおなかが出ている人もいるし出ていない人もいる 髪の毛を結んでいる人と 帽子をかぶっている人もいる 力仕事が多くて 作業着は使い古されたT-shirt trousersはポケットのたくさんあるやつで 水をよく使うから 靴はウォータープルーフの安全靴 メモすることが多いから 耳にはボールペンを引っ掛けてるよ







    女性はいるけど少ない アジア人女性は一人も見てない みんなと集合写真を撮って わたしのパパに見せたりなんかしたら 気絶しちゃうんじゃないか と思うんだ どう見てもライオンに囲まれたひつじなんだ

    でもね 本当に優しくていい人たちなんだよ どうやったらわかってもらえるだろう?










    屈んだ時にちらつくアンダーウェアは アイスクリーム柄だったり パイナップル柄だったりして可愛いんだよ 見るなって言われても 見えるんだもん しょうがないじゃん











    こっちに来てタトゥーの印象が変わった みんな自分の体をパレットだと思っているんだと思う 好きな言葉や好きなものを描いているだけなんだ

    たまに日本語のタトゥーしている人もいて 「愛&力」って彫ってる人がいて アンパンマンだ って思ったけど 少し経って「愛と勇気」だったって思い出した








    みんな優しいんだ 

    Let me know you get home OK.

    まだ日も暮れていないのに心配される 徒歩20分だけなのに送り迎えされたりする 治安のいいところでなくても ボディーガードみたいにしてくれる人がいて心強い これは わたしだからじゃなくて ここの人たちにとって当たり前の行為みたいなんだ 自分のしてあげられることをしている シンプルだよ

    まだ 日暮れてないよ って言うんだけどね





    わたしは 20代の頃は 車に乗るときに助手席を開けてもらったり 荷物を持ってもらったり そうゆうところで「この人は紳士だなぁ」とか思っていたんだけど 勘違いだったよ 車のドアは自分で開けられるよね でも危険な時の護身術は学んでいないから 頼れそうな人がいるんだとしたら お願いする 








    すごくシンプルだよ

    できることをする できないことはお願いする

    できないことはしなくていいよ

    海にジョギングに行っても 心配される 明るいのにさ



    わたしが彼らに対してできることはなんだろう?って考えて 脱ぎっぱなしの靴を整列したり 散らかしっぱなしの道具をもとに戻したり 掃除した後のホースを輪っかにまとめたり ラベルに綺麗な文字で表記したり 自分にできることを見つけてする を続けているよ



    わたしにもできることあるね

    きっと 見つかるよ

  • 少しずつ日照時間が短くなっていく夏の終わり
    ゆっくりと朝の日差しが差しこむ
    今日も朝から鳥の鳴き声で目覚めて
    二度寝をしないように すぐにベッドメイキングをする


    ここはマンチェスターで最も古いPubのひとつなんだ



    わたしの朝の恒例行事 全身鏡で鏡を見る 日本ではお風呂に鏡があったんだけど 今は自分の部屋にしかないから 朝の行事になった

    先週末に 同じ方角に25kmひたすら歩いた時に得てしまった 右の首と腕の日焼け
    二週間前の ハイキングの時に得てしまった 右膝のあざ 靴擦れの跡
    右の方が位置の低いくびれと腹筋の縦線 シックスパックまでは程遠い
    自分の左右差に なんだか人間ぽいと思う 最近は右側がいい感じだ 今日も人間でよかったと安心する





    Doveはどこにいても安心をくれるね ありがとう





    自分を観察していたら ふと自分にかけられた言葉たちが蘇る

    おそらく日本とイギリスでは気持ちの伝え方が違う どう説明すればいいんだろう 愛には形がないはずなんだけど 愛し方が違う 距離の取り方も違う



    わたしは いろんな言葉をもらう 口説かれてるんだか 遊ばれてるんだか ぜんっぜん検討もつかないんだけど とりあえず嫌われていないことだけはわかる 嫌いな人にかける言葉と表情ではなかったから



    I like you.




    もしかしたらあなたのその言葉には 告白の意味もあったのだろうか?

    英語はもっとわかりやすいと思っていた 表現が直接的だと思っていた
    だけど I like you. のように 前後の文脈と言い方 話し手と受け手の関係性で意味が大きく変わってしまう だからよくわからないんだ 語学として英語を正しく使用するのも難しいんだけど コミュニケーションとして言語を使いこなすっていうのがもっともっと難しい



    You’re special.
    (日本語でも嬉しいよね)

    You look really lovely.
    (イギリスではniceのニュアンスですぐlovelyを使うの Loveに溢れているんだ)

    You’re too amazing.
    (多趣味の話をしていた時だったと思う)



    いろんな人がわたしに向けてくれた褒め言葉たち だけど どのくらいの意図を込めて伝えているんだかわからない わたしは 言葉とは少しだけ距離をとる 距離を置いて その人の気持ちをふわっと感じるくらいがちょうどいいんだと思う


    日本語は「文字通り」の傾向があると思う
    書いてあることが予想通りに起こることが多い だから書いてあることに期待してしまうんだ 「わたしはあなたが好きです」「付き合ってください」 Yes or No.



    イギリスでは Wait a sec. って言われて5分経っても来ないし(1秒であることなんて最初から諦めている) 遅刻している人から In 10 mins.って言われて1時間待った
    最初から書いてあることに期待していないんだ だから 本当に「文字通り」の時は “Literally” をつけていたのかな と思う すごく気が楽だよ わたしは英語を話す自分が好き



    いただいた レアル・マドリード 地元チーム以外のユニフォームはここで着れないけど




    言葉ってさ 本当に難しいと思うよ

    だからわたしは自分の目を頼りにしてる





    両思いってさ 本当に難しいと思うよ

    好きが届いただけでもすごいと思わない?




    自分のことを好きでいることも難しい世界で
    今日も誰かから誰かに素敵な愛が届いていますように

  • それは二度と撮れない景色

    この整列で 同じ角度で この明るさで 



    研究室に所属していた頃と 研究のお仕事に従事する時 再現性を強く求められてきた それは 同じ成果が 同じ手法により 再現されるかということ 必要とされる再現性の高さがあってやっと 確かなデータになって それが科学的に正しい と言われる









    毎日同じ道を歩く それはもう同じ道でないことに気づく そんなことを考えていたら悲しくなる もうこの景色は見れないんだ 前に進みながら何かを見落としている 何かを見捨てている そう考えてしまうと身動きが取れなくなってしまいそうだ





    信号機が赤になって立ち止まる 見知らぬ誰かとすれ違う そよ風が吹く 上を向いたら 6機のヘリコプターが空にお絵かきを始めた わたしは 自分という個を捉えた

    消えるから 美しいんだね




    びっくりしたんだ 見上げたら三色の歯磨き粉で まっすぐな線が引かれていたんだから

    この一瞬のために どれだけの練習がなされたんだろう 何人関わったんだろうね ここにいられてよかったと思った


    ここにいてくれて ありがとう








    どこかにね ここ を作った人たちがいるんだ



    どこかでね 今日も ここ が作られているよ











    こんな格好で この日記を書いていることもあるんだ 首が折れそうだよ



    わたしね ずっと自分の脚だいっきらいだったんだ 昔付き合っていた彼氏に足が太いって言われてからコンプレックスだった でもさ わたしこの脚と生きていくしかないよね もうそれは決まっていること

    去年 膝専門の整体師さんと 歩き方の訓練をしたんだ わたしは使うべき筋肉をうまく使えていなかったんだ 先生には治療じゃなくて 講義をしてもらった 先生の秘伝のセルフケアも教えてもらった そんなことをしているうちに 日々のジョギングで痛んだ膝がよくなってきた そして自分の脚を好きになったよ だってこの脚こそが わたしを運んでくれる脚だったんだから



    誰かに何か言われて嫌いになってしまったものがあったとしたら 自分で変えられるよ 嫌いだって無理していたことが好きかもしれないし 好きだって思い込んでいることが 実は嫌いだったりするのかもしれない


    いつでも変えていいよ

  • 大切な人に ニックネームをつけてみるの おもしろいと思うよ

    モリーはレスキューされたんだ
    力強く歩くよ
    モリーの周りには愛がいっぱい




    わたしはよく 犬顔って言われて 漫画のワンピースのコアラに似てるって言われて(コアラは魚人空手が使えるんだよ!とってもとっても嬉しいんだ) 行きつけのお花屋さんの店主には滝沢カレンさんに少し似ている(らしい)からカレンちゃんって言われてる 近所のイタリアンレストランでは「微生物ちゃん」って言われているんだ







    あなたの眼に映ったわたし
    それは世界にひとりしかいないんだ だから ニックネームって嬉しいと思うの


    可愛いとか 美人とか 男前とか かっこいいより よっぽど心に残ると思うんだ これもわたしだけかな?

    25km歩いてくたびれた後の精一杯







    とある高校のお友達に 猫みたいって言われたのも
    とある店の店主に 妖精って言われたのも
    とあるゼミで知り合った方に あなたはわたしの光って言われたのも
    とある大切な人に 丸眼鏡のキテレツって言われたのも よく憶えている
    わたしはわたしを見ることができないから 誰かの目を通した自分を教えてもらうんだ それは面白くて 楽しい








    ニックネームをつける秘訣は 楽しむこと 昨日もわたしは自分のビールに名づけるのに 何時間もかかっちゃった 難しくて楽しいね


    名前は 太陽
    ビールにはたくさん種類があって お客さんが買うときにわかりやすいようにビールの種類も後ろに明記するのがわたしの醸造所のルール 本名は Taiyo IPA



    今回 酵母が本当によく働いてくれたんだ 確かに素材もいいんだけど 微生物の複雑な代謝で生まれた香り 初期にくる 爽やかな レモン パイナップル パッションフルーツの香りの後に カモミールのようなお花の香りがするんだ 眩しくて でも優しい太陽



    あなたを特別にするのも わたしの役目だなぁって思ったりした







    今日も最後まで読んでくれてありがとう 実は日記は公開した後にも修正しているから 次の日くらいに読んでくれるのがちょうどいいかもしれない また遊びに来てくれると嬉しいです









    ニックネーム つけてみようよ あなたこそが 誰かをオンリーワンにする


  • 深夜に食べるチョコレートブラウニー なんで深夜に食べるとこんなに美味しくて こんなに後悔するんだろう? 食べる時間が少し違うだけだよ

    青くて嬉しかった イギリスはなかなか晴れない


    不思議だよね
    早起きは偉くないよ 早起きしているだけだよ
    夜更かしは悪くないよ 眠れないんだもん 仕方のないことだよ







    なんで いい と 悪い に分かれちゃうんだろう?

    好き嫌いならわかるよ 個人の趣向でしょう でも いいと悪いではないと思うよ それはどこから持ってきたルール?






    早起き村で暮らす夜更かしさん かっこいいと思うよ
    わたしは その強い意志が好き













    マイルールにも気をつけてね 自分で自分のことを縛っていることがあるんだ わたしの場合は 毎日お風呂に入らないといけない 夜に寝ないといけない バスタオルは毎日洗濯しないといけない 靴は玄関で脱がないといけない テストは満点を取らないといけない いろんなルールがあったんだけど 破っても死なないことを知ってしまったんだ







    人間は秩序が好きなのかもしれない
    ルールを決めてロボットみたいに従えば思考が止まる 考えなくて済む 省エネルギーになるようにできているのかもしれないな 人間でいたい?



    わたしの考えだと 人間の中には 動物寄りのニンゲンさんとロボット寄りのニンゲンさんがいるんだ 思考を止めて本能的になるか 思考を止めて自動化するか
    この時代に 人間が人間でいることは結構難しいんじゃないかなって思うの 




    今の自分の気分を観察できる人
    日々の同じ景色に違いを見出せる人 
    そうゆう人でいたいなって思うんだ わたしは思考をできるだけ止めないように努めたいなと思うんだけど できるかなぁ あんまり自信がないんだ










    今日はね 火災報知器の電池切れの警告音とともに眠りにつくよ 大家さんは明日来てくれるんだって 少し音が大きいから 今夜はちゃんと眠れるか不安なんだ 耳にファスナーがついていたら閉じれるのにな 警告音がリトルマーメイドの Under the sea だったらよかったのに

  • けっこう 治安の良くないところにいる
    わたしのいる寮は 3メートルくらいの高さの煉瓦に囲まれ 誰も飛び越えてこられないように とげとげしたガラスで覆われている
    南米出身のルームメイトに こんなの普通だよ と言われて わたしの「普通」が今ここで少しだけ軌道修正される

    晴れるとガラスがキラキラするんだ



    先週末にハイキングに行った時 どうしても自力では登れないところがあって 手を繋いで引っ張り上げてもらったんだ
    その時わたしは 「命を委ねた」と感じた 一緒に滑ってしまったら 手を離されたら 目の前の人を信じる力が試された





    確かにその一歩を踏み出せた後 誰かに委ねられるってすごいことだなって思ったんだ



    飲食店の人はみんなそう
    みんな命を委ねられているんだ
    You’re what you eat.

    体に取り込まれるものを作る人
    体に身につけるものを製作する人

    本や映画に わたしは心を委ねている


    委ねて委ねて 生きてる
    だから 委ねられるって かっこいい


    自分のプロダクトが
    誰かの体の一部になる
    それはわたしにとって 夢に見ていたこと やりたかったこと

    自分で飲んだ時に美味しすぎて震えた これはほんとうにわたしの作品か?と思った
    その後みんなに美味しいねって言われた 夢じゃなかった

    わたしの手によって 笑顔が生まれることが この上なく嬉しい


    わたしのこと見つけられた?



    こんなに嬉しいことがあると
    大変な掃除だって頑張れるね




    そうそう それと
    日に当たった煉瓦ってね すごくあったかいんだ
    日本のレンガに見える風の壁紙や
    フェイクレンガとは違うんだよ
    本物っていいね 本物を 愛せるひとでいたいな









    今日もここに遊びにきてくれて ありがとう わたしのおばあちゃんは つくることを こしらえるっていうんだ かわいい響き

  • わたしの先生の目の色は 声を失うほど美しいライトブルー あまりに青くて美しい
    Toni Morrisonのデビュー作「青い眼が欲しい」を思い出した 



    わたしはわたしの茶色い眼も 悪くないと思うの


    イギリスに行ったら 探してみてね 




    わたしはいくつかのビールの醸造所を巡っている 今日は女性の醸造家さんがいた それでね 下着を着ていなかったんだ 明らかに
    ビール醸造の世界は 力仕事が多くて 男の世界だ 女性で男性の世界に飛び込むと 少し境界が曖昧になるのかな 確かにね 25kgの大麦バッグを背負ったりするから 肩は摩擦で痛くなるんだ ブラジャーのストラップが邪魔だなんて 容易に想像がつく




    そのとき わたしは なんで女性だけ上の下着を着なくちゃいけないって思っていたんだろう?と思ったんだ

    ヨーロッパは ジェンダーレスに対する意識が日本よりもある こっちにきて知った「LGBTQIA」7文字だったなんて
    「Age discrimination」「Agism」っていう言葉もあるんだよ 老人扱いするのも 子供扱いするのも してはいけないこと やってはいけないことが多いね


    あかちゃんも おばあちゃんもみんな素敵だから してはいけないじゃなくて 容認する 方がいいと思うんだけど ちょっと難しいみたいだ



    その歳でしかできないことがきっとあるはずだと思うんだ
    わたしももう20代には戻れないから 30代の実験をしているよ
    きっとおもしろくなると思うんだ 40代はもっとおもしろい
















    下着かぁ
    わたしは下着を外されたい人間だから 今のところ着ているつもり
















    お腹が空くなあ と思っていたら 月の日だった
    ポテトチップス一袋食べた後に もう一袋行けるって思ったらサインだよ
    1ヶ月の間に おおかみになったり こひつじになったりするんだ


    すぐ泣いたり 機嫌が悪くなったり 傷つくことを間違えて言っちゃったりね 月の日で何度後悔することをしたか 数えきれないな


    わたしは 日本人の 女性で 31歳で まあこれでいいかなぁって感じです

    自分を見ていると おばあちゃんが映るんだ 嬉しい

  • 綺麗だったよ この季節だけなんだ



    美しいものには 棘がある?







    見事に滑った


    例えば美しい景色を見に行くと 膝にあざができたりする

    日本の深夜3時の投稿だから お食事中の人はいないかな…



    わたしは 美しい景色と 足の痛みを交換した でもわたしにとってそれは とても価値のある取引き




    人生って 取り引きの連続だね
    元Twitterも 投稿するほどフォロワーが減るんだ 不思議だよ


    さっきも カサカサのかかとの写真を載せて すみませんお見苦しいものをって思いながらも それで離れていってしまう人にさようならを言い続けるのが人生なのかもしれないなと思った カサカサは無理です さようならって言われても 自分のカサカサは認めなければならない それは事実だから


    靴擦れ痛いのは 顔に出さないよ 可愛い靴履きたいもん







    きっとみんなにも 見せていない一面があるんだ



    わかんないけど
    カサカサに美を見出す人もいるかもしれないよ

    自分に見えていないところにこそ
    自分の魅力があったりしてね

















    今日もわたしは自分のしたいことをしたいがために 代償を払う

  • イギリスのすきなところ 朝食

    English breakfast

    朝食は早くても 8:30am


    席につくと 大きなポットと可愛らしいカップにお迎えされる わたしの選んだEnglish Breakfast teaの茶葉はアッサム


    次にトーストが届く
    まずはパンだけでいただく カリッとした後に 全粒粉の粉の味
    三口目からは イギリスの広大な大地で育った乳牛のバターを塗る トーストの熱で溶かされたバターの香りは 昇天してしまいそうになるほど

    これは2枚目だよ




    半分くらいパンを食べたところで いよいよメインディッシュ
    一般的には卵料理を選択すると 周りは自然に決まる サニーサイド オムレツ エッグベネディクト 周りには ハム ソーセージ 地元の野菜や豆類が並ぶ

    まめが すきになった








    1時間くらいかけて ゆっくりと朝を 過ごすんだよ










    わたしはこんなにゆっくりとした朝を過ごしたことがなかったことに気づく



    この電車に乗るから あと何分残ってるっていう逆算をして 「簡単に済ませ」られるものを探す 一番簡単に済ませられるのはプロテインシェイク プラスチックでできたスプーンですくう2杯と 水で終わる


    わたしの朝ご飯は 道具みたいだったなあ って思ったんだ








    わたしが寝た後だからくしゃくしゃだけど
    お部屋もゆっくり過ごせる場所だったんだ




    食べ終わった後
    ポットに新しい紅茶が注がれた




    今までカフェに行くときは 目的があった 例えば 勉強をする 誰かを待つ 本を読む

    でも 窓をぼーっと眺めながら 目の前の紅茶を味わっていたら この時間が足りていなかったんじゃないかって思ったんだ







    目の前を見ることが 難しい時代だね 先も見えてしまうし 隣の芝が近すぎるんだ 見なくて良いものが見えてしまう 誰のせいでもないんだ


    だけど 目の前に確かに美味しい紅茶があるなら 午前中はあれをしなきゃこれをしなきゃ お昼ご飯は何を食べよう じゃなくて 目の前の紅茶を楽しめる自分でいたいなと思った







    良いじゃん 遅刻したって 大丈夫だよ いくらでも遅刻してもわたしは待ってるよ

    わたしのところが居心地が良すぎて
    次の予定を遅刻したくなってしまう
    そんな場所が作れたら 最高だと思う


    B&Bかな
    Tap roomかな
    待っててくれる?

  • 今日はね キャップをかぶっていたんだ そうしたらさ いつも見えていた右上と左上が キャップのつばで見えなかった 時々顔を上に上げている自分がいたよ




    見えすぎるから あえて見ない環境をつくるっていうのも 面白いかもしれないね




    水のキラキラが撮れた!嬉しい!




    ハイキングをした
    今日のハイキングは 楽しくお話ししながら歩くのではなくて 岩を登り続けるハイキング カメラを撮る余裕は全くなくて 次の一歩を見つけるのに必死だった



    ここの Vの字の谷に沿って歩いたんだ
    こんな道
    休憩の時だけカメラで写真を撮った

    次の一歩を踏み出しても 乗っかった岩がぐらついたり 泥で足がずぶって下に沈んだら 一歩戻って どこに踏み出そう?と考え直す 本当に「目の前の次の一歩」のことしか考えられなかった

    頂上まで登れた




    14.5km
    頂上でゆでたまごをひとつと チョコレートをみっつ オーツのクッキーを2まい食べた



    自然の生み出した作品だね




    視野を広くとか
    視座を高くとか
    たくさん言われてきたけれど




    目の前の 次の一歩だけを 見てみない? おもしろいかもしれないよ

  • 今日ね 追っかけ をしたんだ
    何かを追いかけたことある?

    このビールを求めて


    North brew co. という醸造所が MKI MIYUKI ZOKU っていうイギリスのメンズウェアブランドと1日限定のコラボレーションをしたんだ

    そう「今日」のためのビール 今日を逃したら もう二度と出会えないんだ



    このブランドの名前のMIYUKI ZOKUは 銀座のみゆき通りから来てるんだ むかしむかしに「みゆき族」っていう人たちがいたんだって 既成の秩序にとらわれず自由な考え方や行動を示した青年たち みゆきぞくって知ってた?

    この醸造所はイギリス北東部(Leedsという街を北東に入れるか入れないかで地元の人は揉めるかな)では有名な醸造所で 一度訪れてみたかった
    ここの醸造家さんは 日本を想像して 素材に「柚子」を使うことを決めた MIYUKI っていうビールが出るなんて言われたら それも今日しかないって言われたら 行きたいなって思ったんだ わたしは イギリスに 日本 を見た

    でもね 今日は大変だったんだよ イギリスは今ストライキが起きていて 鉄道会社が職務を止めてしまうんだ 1日に1本も電車がこなかった
    電車が動いていれば2時間くらいで行ける距離だったんだけど 動いていなかったからバスを乗り継いで行く必要があった バスは事前に予約していたんだけど 最初のバスが1時間遅れたので 2個めのバスを逃しちゃったんだ





    もちろん払い戻しなんてないよ
    急いで別のバスチケットを購入したんだけど 1本めのバスが到着したところから出発するバス停まで4kmあって タクシーを見つけたかったんだけど 街は鉄道が動かないから簡単に予約できなかった でもなんとか見つけて 目的地まで連れて行ってもらった 運転手にはチップと感謝の気持ちを伝えた あなたのこの運転のおかげで前に進めた って

    2本めのバスも出発が遅れて 途方に暮れて見上げた空だよ






    それとね バスも電車もタクシーも 全部アプリで予約するんだ スマートフォンの電池が切れたら 何もできなくなるんだよ スマートフォンが自分の命の一部になったような 不思議な気持ちになった 昔は スマートフォンがなかったけど どうしていたんだろう?
    日本だったら 電池が切れても大丈夫だけど ここでは唯一の バディ わたし電池が切れたら どうなるんだろう? 電子機器が 中心の社会



    Leedsについてから この醸造所まで上り坂を30分歩いた 醸造所は水のよいところに作られるから 駅の中心地にはないんだ 大変だったなぁ




    結局全部で8時間かかっちゃった
    今日しか手に入らないもののために









    時間に支配されているね 次のバスは何時で あと何分あって 何時までに目的地にいないといけないのか たくさん時間に支配されていると思った










    内緒の話だけど イギリスに来てから 目覚ましアラームで起きるのをやめたんだ 鳥たちが朝を教えてくれるから スマートフォンが 必要ないんだ そしたらね 体調がすこぶるいいんだ

    わたしは 体が自然に起きたい時間に起きると体が喜ぶことを知った 目覚ましは 少しだけ体にプレッシャーを与えていたんだね 遅刻って してはいけないから






    動物たちを見てごらんよ 起きる時間を決めているのはニンゲンだけだよ いつまで体の声を無視するの?

    ここだけは時間を気にせずにいられる場所 があったらいいのにね 起きる時間も決めず 好きな時間にご飯を食べて 好きなだけ夜更かしをする 時間がない場所

    時間という概念が存在しない場所が 地球にひとつくらい あったらいいのに



  • 9月になったね
    今年もあと4ヶ月だ

    イギリスのEnglish breakfastだよ


    少しずつ 日本に帰る準備をするよ
    あのね 言ってなかったんだけど お金が底をつきそうなんだ 大変だよ
    イギリスの物価は 日本の2倍するんだよ サンドイッチが1000円する イギリスが高いのか日本が安すぎるのかは わからない 場所を変えると生活も変わるね








    貯金は無くなっても 一度失っても だいじょうぶ また稼げばいい きっとわたしは大丈夫だって言い聞かせながら これまで「いつかのために」と貯めてきたお金を使う それは今じゃなかったのかもしれないし 今なのかもしれない 少なくとも 「お金が喜ぶ使い方をする」ことだけは心がけてる わたしは お金を悲しませたくない



    お魚のグリル お魚美味しいんだよ











    時々やってくるんだよ 特に夜

    いい年して イギリスに来て浪費して  ビール醸造なんかのために自費留学して 飲酒率も下がっているのに 誰のためになる?お金の無駄じゃないか!
    読みにくい文章を書いて こんな文章誰が読んでくれるんだ 時間の無駄じゃないか!



    その度に思うよ

    その通りだね
    わたし大丈夫だろうか?って
    わたしは本当にどうしようもないなって思うこともあるよ







    たぶんね どうしようもないんだ


    でもさ もしかしたら 地球に住む誰か一人くらいに 届くかもしれないじゃないか
    その人が読んでくれたり 利用してくれたり へんてこだなって笑ってくれたら 嬉しいんだ

    それは 誰かの光ってことだ


    そう いつもこうやって照らしておくね
  • 記憶が少しずつ溶けていく
    9日間で5つの街を巡る旅も 半分過ぎた

    こんにちは



    York
    Manchester
    Brighton
    Lincoln
    Leeds



    仲良くしてくれる人たちが そこにいるんだ あるいは 仲良くしてくれた人たちに ここに行ってきなさい と背中を押された

    おともだちのあかちゃん もうすぐ5ヶ月


    イギリスはストライキが起きていて 1日に電車が1本も走らないことがあったりするんだ 
    今日は1日 東海道線はお休みです って言われたら 神奈川の人はどうなってしまうだろう

    私の知るイギリスの人たちは Come on! とひとこと言って 諦める おうちで過ごす ハイキングをする カードゲームをする 地元のPubに行く おかねは せまく巡っている

    どこにいかなくても 豊かさがあることを知る







    今日は 乗ろうとしていた電車がキャンセルになって 予約をし直して 迂回して 迂回したその先でも次の電車がキャンセルになった ポカーンとして 30分 駅でぼーっとした 頭は空っぽだった 小田急線みたいに分岐する難しい駅だったんだ イギリスの電車はくる直前まで どこのプラットフォームに電車が来るのかわからない 立っているだけでは何にも進まないのに ただ立っていた

    そのとき 台風の時の 羽田空港の大混雑を思い出した 遅延への不満 移動への執着 わたしは移動に何を期待していたんだろう と思った




    London Victoria station



    移動できるってすごいことだ
    わたしは 移動 に感謝をした


    South Croydon



    旅をしていて 記憶が少しずつ溶けていくのを感じる
    わたしは まだ4つ目の都市で 旅を終えていないのに あの人がどこで出会った人か これはどこで見たものか ひとつめの都市の記憶が既に怪しい雲に覆われてきた 鮮明だったはずの 記憶の断片たちは 深い深い海の底に向かっている

    この美しい景色を いつまで覚えているだろうか







    曖昧だね
    とっても曖昧だ







    すごいね すっぴんでもいいやって思っちゃっているんだ


    確かなことは
    今わたしがここにいるということ

  • 明日を決めない旅をしている

    Brighton

    イギリスの北東部から 南下してみようと思った どこに行くか そこに何日滞在するかも 何も決めずに






    「決めない」は こわいんだ





    仕事をしていて終わらなかったら 続きは明日にしようと思う ご飯を食べていて食べきれなかったら 残りは明日にしようと思う 私にはいつも 明日があったんだ



    今ね 明日がわからないんだ どこにいるかわからないの

    次はどこにいこうかなというわくわくする気持ちも少しは持っているんだけど 確約されていない明日に押しつぶされそうになるよ こわいね



    ねえ あなたは 明日のこと考える?



    計画ってさ 安心するために立てていたんだね
    予定ってさ 明日と約束することだなって思ったんだ



    旅をすると 何かをしなきゃいけないって思うよね 不思議だな
    その場所でしかできない何かを しなければいけない焦燥感に追われる

    ジョージ4世の王室だよ


    私はどこまで行っても観光者 でもね すごく嬉しいこともあるんだよ
    ここが地元の人たちが 歓迎してくれるんだ

    日本の知っていることを一生懸命伝えてくれたり 地元のおすすめの店を教えてくれたりするんだ 言われた通りにそのお店に行くと あぁ これは 自分で見つけることはできなかったなぁと思う


    ビールに続くほそくて長い道



    出会いに乾杯し
    会話で共通点を探す
    五感から文化が注がれる
    よく 経験 と呼ばれている

    今日をよく見ると 明日がどうでもよくなる 明日のことを考える余裕がないほどに 今に集中してる 集中した一日が終わって ベッドが優しく包んでくれる時間が大好き

    今日もありがとう

  • 週末は大好きな家族とハイキングをした

    みんなは慣れているから 歩くのが速い
    私は 前の人の足を見ながら ついていくのに必死だ









    私は みんなの靴下の長さを見るのが大好き





    ずんずん進む目の前の脚に見惚れる 脚が強い しっかり大地を踏んでいる 美しい脚







    私には 理想の歩き方がある まだまだ練習の身なんだけど 少しずつ見えてきた
    これまでたくさんの人の歩き方を観察してきた でも多くの人が 大地を踏んでいないんだ


    足の裏でしっかり地面を踏むと 大地は応える 地面と会話をしている脚を 私は美しいと思う









    どうやら 生き急ぐと 前に進むことに必死になって 「前」を意識しすぎて 進むことだけに意識がおよび 重力を感じなくなってしまう ドラえもんのように少しだけ宙を浮いているように見える ふわふわした歩き方

    どうやら 不安が多いと 自分の存在を目立たせないように歩く 態度が歩行に表れる 忍者のようにそーっと 気づかれないように そろそろした歩き方


    いろんな人がいるんだ 正解はないよ 私は ひとりで歩くのも 誰かと一緒に歩くのも 歩くのを見るのも 誰かと歩くことを話すのも楽しい




    ストーカーのように観察してきたので 足を見て 私の理想の歩き方をしている人を見つけられるようになってきた 私は心の中で 歩きの先生 と呼ぶ










    先生たちは 足の裏で地面を感じている 無意識にしている人もいる その後ろ姿は美しい

    楽しかったなぁ
    この日は16km歩いた
    地面と足の裏の会話 楽しそうだね
    日本の誇り アシックスだよ













    私は 歩くことができている限り 自分の歩行を改善したいと思う 先生たちには一生及ばないんだけど でもこの身体で生まれた以上 自分の身体を自分なりにうまく使ってみたいんだ 歩くって 本当に本当に楽しいんだ 私は歩くのが大好き

  • 私はD500というNIKONのカメラを使っている 自分の就職祝いに 中古で買った 少し背伸びをしたんだ
    レンズは50mm カメラのことは全然わからない でもD500というカメラの本体にすでにボタンが多いから ズームまで気にする余裕がないから単焦点のレンズを使っている でもよく起こるのは 撮りたいものからたくさん離れないといけない わたしはよく近くにいる






    カメラを持つたびに 私はこのカメラにふさわしくないと思う このカメラの本当の機能を 使いこなせていない 私は カメラを持つと少しだけ悲しくなる ごめんね あなたと会話がしたい お友達になってくれますか?











    カメラをうまく使えない一方で 私には他の能力がある 私の被写体は とにかく素晴らしい

    はじめまして 私 外国人っていうの





    私がカメラを通して覗き込む世界は 素晴らしい 素晴らしくって 涙が出そうになることもある 一生懸命に Fという値と ISOの値と シャッタースピードを色々変えてみる ちょうどいい光の量はいつもわからなくて でも必死に探す 急ぐんだけど 私が遅すぎて 間に合わないこともある


    私は余裕がないからオートフォーカスを使っている ホワイトバランスと露光は初期設定だ こんなにパラメータの多い機械を カメラの人たちはどう使いこなしているんだろう 私はカメラと仕事をする人を尊敬している

    また 私は撮った写真を加工できない やり方がわからない どうかえれば「良くなる」のかわからない 被写体がいいから 私が何かを変えると よくない方向に変わってしまう気がして

    Hayfield





    ハイキング慣れをしている人たちについていくだけでも大変なのに
    首に1キロもするカメラを首からさげながら 重たいなあと思いながら それでも私は撮る だって世界には美しいものがたくさんあるから 撮りたい

  • 週末は電車に揺られて隣町へ イギリスには 隣町がある それぞれの街にしかないものがある だからみんなそこに行く


    日本は 少し違う 千葉に住んでいたら津田沼にはあまり行かない 柏に住んでいたら松戸には行くことは少ない 手に入るものが 似ているんだ

    鳩サブレーだって 崎陽軒だって 東京駅で手に入る





    でもねイギリスには ここにしかないものがあるんだ

    York
    Alnwick
    Durham
    Tynemouth

    違う きっと違う ここにしかないものはどこにでもある 私に見えていなかっただけだ ここにしかないものが きっとそこにもあるはずだ












    耳を澄ませて 聞いてみよう
    ここにしかないものの声を

  • Hot chocolate!

    Hot chocolateは何回言っても難しい
    カタカナで書くとハッチャカリが近いかな?







    私は20代の時に書いていた日記を全部捨てちゃったんだ
    転機があって 全部捨てたくなったから

    でも20代の要素の全てが消えたわけではない 20代の時に食べたもの話したこと見たもの 本当に大事なことだけ自分に残っている 気がする


    このHot chocolateは どうか残るといいなって願いながら 飲んだ



    一方でビールは 主張が強い 醸造家さんたちの物語がブランドに込められている
    銘柄という知識と味という感覚で合わせて覚えるから 頭の違う引き出しにしまわれる より忘れにくい方に 忘れてはいけない 「せっかく飲んだんだから」












    忘れちゃいけないものって 何だろう?





















    もしかしたら 忘れちゃいけないことなんて ほとんどないかもしれないよ









    お弁当箱を学校に持っていくのを忘れちゃったら お家に帰ってきてから食べればいいんだ 早起きしてくれたのに忘れちゃってごめんなさいって言ったほうがいいかもしれないけれど







    尊敬している画家の方に言われたことがあるんだ

    僕は君のことを忘れてしまうかもしれない でもまた思い出すかもしれない その日を楽しみにしてる







    忘れても大丈夫
    忘れたら また覚えればいいんだ

    それとね またもしかしたら 頭によぎるかもしれない 忘れてなかったんだね その日が来るのが楽しみだ





    今日も私の頭の中で とあるひとが よぎった 勝手によぎらせてごめんね 好きだよ

  • ビールの醸造の見習いを始めてから
    わたしの作っている液体が
    やっと ビール になった


    師匠である醸造家の方に
    売ってみようか と誘われて
    イベントに出店させてもらうことになった


    あまりに急すぎたから 自分のブランドの名前も プロダクトの名前もまだない
    くよくよ悩んでいたら イベントの前日になっていて 私のビールはPitman Porterという名前になっていた

    Pubにあるやつだね 日本ではなかなか見かけないか

    Pitmanは直訳すると坑夫という意味なのだけど イギリスのスラングで unkind unfriendly indecisive などの意味になる 私は 商品の説明がないから不親切Pitmanになったのか 商品の名前をくよくよして決められなかったから優柔不断Pitmanなったのかは 聞いていない

    でも少なくとも 私は 自分のビールのレシピを考え 自分で作り 自分で目の前のお客さんになぜこれを作ったのか説明し 自分で売ってお金と交換する という経験をした





    「私ってお金を稼げるんだ」と思った





    お金は怖い お金がないと生きていけない
    私はイギリスでお金を使ってばかりだ 消費者だ
    将来の貯金なんて ほとんどしていない これから大丈夫なのか
    お金は人を不安にするものだと思っていた

    でも 私の作ったビールが ぺらぺらした 紙幣 と交換されたとき 私は嬉しいと思った 私のこの手が 人を笑顔にする商品を作ることができた と思った









    私たちは ものが溢れすぎている今を生きている 服もご飯も生活のためのものでも 何でもかんでも ものがありすぎる 過剰だ 
    私は すでに過剰な社会に さらに「もの」を投入するのか と 物を作ることに対して これはいいことなんだろうかと 疑問を持っていた






    でも ものづくりは 楽しかった
    だからみんな今日も ものづくりをしていたんだね







    私がしているのは 発酵
    酵母という微生物にものづくりをしてもらうんだ 私は 自分のできる最大限によい環境を作り 見守ることしかできない 委ねるしかないんだ

    私が調節するパラメータは 多すぎて気の遠くなる作業だ
    でもそれが おもしろいんだ 私は 翻訳家のような アシスタントのような 助手のような 脇役のような スポットライトを当てる仕事をしている



    私は光を浴びるより 光を当ててあげることがしたい

    porterというビールはこんな色をしている


    日本には茶色いビールは少ないよね 私はGuiness以外に見たことがなかった イギリスでは 茶色の中にも何種類もビールがあるんだよ 私はビールを作るだけじゃなくて 評価をする訓練もしているんだけど 色の明るさだけでも細かいんだ






    私は茶色に たくさんの茶色があることを知った
    訓練すると ちゃんと目を養えるのかな?








    今日も最後まで読んでくれてありがとう

    声でも発信しています
    声と文字 テーマを同じにしても全然変わっちゃうんだ 不思議だね
    誰かが微生物のことをすきになるといいな

  • イギリスで
    パンに何を挟もうか考えているよ
    パンと 挟むものしかないんだ

    ピーナッツバターか
    ハムとチーズ
    たまにジャムも塗る

    最近は 挟むのにも飽きて
    パンをパンだけで食べているよ


    私は今 パンとビールだけで生きてる

    なんで作ってもらったサンドイッチは美味しいんだろう?









    パンも ビールも 酵母のおかげで味に深みが増す 香りが生まれる 圧倒的な力を感じる




    ビールの醸造の工程で サンプリングして顕微鏡で覗かせていただく
    あなたはここにいらっしゃったのね なんて美しい球体


    Saccharomyces cerevisiae
    私が今扱っている酵母の名前
    酵母にもちゃんとそれぞれお名前がある




    こうして
    見えない世界にね
    住んでいる仲間がいるんだ
    決して一人ぼっちにはなり得ないんだよ








    ビールって美しい飲み物なんだ
    複雑な代謝経路が織りなす芸術作品

    私は ごくごくがぶがぶ飲むビールじゃなくて 微生物を感じながら ちびちび飲むビールを作りたいんだ うっとりしてしまうビールを

    ビールだけじゃないよ
    美しいのに 見過ごされている かわいそうな子たちに 光を当てたいだけ




    儲かるかは知らないけど やってみたいこと